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舌がしびれる意外な原因【この病気に注意して!】

<監修医師  みのり>
舌 

熱すぎるものや激辛料理を食べて舌がしびれることはありませんか?他にもかき氷を食べた時などに舌がひりひりしたりしますね。

このように一時的に食べ物などが原因となってしびれることはありますが、短時間ではなく何となく近頃舌のしびれが続くような・・・

ということがある方は味覚異常や貧血など、病気が隠れている可能性もあります。

 

そんな舌がしびれる原因やその症状・治療法について解説します

 

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舌がしびれる原因

 

舌がしびれる原因は様々です。外的要因・内的要因の両方が考えられます。

 

薬の副作用

もしも舌のしびれだけで腫れがないとしたら薬の副作用かもしれません。市販も処方薬も、用法と容量を守らずに過剰に服用した場合にこのような副作用が出ることがあります。

自分以外が処方された薬を飲んだりするのはこのような症状が出ることもあるので絶対に服用してはいけません

子供がいる場合などは特に薬の保管などは注意が必要ですね。

 

栄養状態とストレス

舌がしびれるあなたは偏食気味ではありませんか?ビタミンやミネラルが不足すると、舌がぴりぴりすることがあります

そしてストレスが原因で舌がしびれることがありますが、その場合は精神的な疾患を抱えている可能性もあります。

 

やけど

おそらく舌のしびれでは一番多いパターンでしょう。

熱すぎるコーヒーを急いで飲んだり、運ばれてきたおいしそうなラーメンをいきなりすすったりと考えられるケースは多すぎますね。

 

よくあるパターン、たかがやけどと侮ってはいけません。

食いしん坊だから仕方ない、では済まされません。やけどを繰り返していると次第に治りにくくなり、カタル性の口内炎を引き起こす原因になることもあります

 

カビ

舌や口の中の粘膜がが赤くなったり白いものが付着していたりしたら、しびれの原因はカビかもしれません。

 

口の中にカビなんて、そんなに汚くないとお思いでしょう。厳密に言うとカビというよりも、口の中にもともといる菌が免疫力が落ちたことなどにより症状を起こすのです

口腔カンジダ症と呼ばれるものですが、それには偽膜性と委縮性の2種類があり、舌がしびれるのは委縮性カンジダ症です。

 

✅ 偽膜性カンジダ症:口の中に苔のような白いものが付着しますが、痛みはありません。

✅ 委縮性カンジダ症:白い苔は現れずに粘膜が赤くなります。舌が荒れたようになりしびれや痛み・味覚障害が出ることもあります。

 

アレルギー

食べ物のアレルギーの症状の中にも舌のしびれがあります。ナッツや果物などが有名なのでご存知でしょう。

他にも歯医者での治療で使われるラテックスの手袋でもアレルギー症状が起きることもありますし、歯科材料の金属の詰め物や矯正具でも舌のしびれなどの症状が起こります

意外と多いアレルギーによるしびれの症状なので、心当たりのある方がいらっしゃるかもしれません。

 

病気

舌のしびれから見つかる病気は多くあります。脳梗塞や脳出血・脳腫瘍などの脳の病気や舌がん・扁平苔癬などの舌の病気など様々です

病気についてはこの後詳しく解説します。

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舌のしびれを起こす病気

 

舌のしびれを伴う病気は口の中以外にも脳や神経・生活習慣病など多岐にわたります。

思い当たるものがあってもどこの病院の何科を受診したらよいかわからないことが多いかもしれません。

ここからの解説の内容を参考にして、受診科を選ぶこともできるかもしれません。

 

舌痛症

舌の表面だけが痛み、見た目の変化はありません。多く発症するのは40代以降の女性でホルモンバランスなども関係し、更年期障害の一つの症例とも言われます。

 

自律神経の乱れも関係しており、強いストレスを受けると発症することもあります。強い不安やうつ病を抱えている場合もこの舌痛症を併発することがあります

 

自律神経が関係していることから神経痛の一種とも考えられています。痛みは日内変動があることが多く、血液検査などでも異常値は認められません。

受診科は歯科や口腔外科がよいでしょう。

 

治療は抗うつ剤や抗不安剤・漢方薬の柴胡加竜骨牡蠣湯の薬物療法が主です。柴胡加竜骨牡蠣湯は精神の安定や安眠を促進するもので、ストレスや強い神経症状を抑える働きがあります。

抗胃潰瘍剤の内服で舌の血流改善を促して治癒につなげることも有効です。薬の内服と併用してカウンセリングや心理療法も治療法としては有効です。

 

ベーチェット病

あまり聞き慣れない病気ですが、リウマチなどと同じく自己免疫疾患の一つです。

原因はいまだ不明ですが、白血球が過剰に機能することにより全身に炎症が起こるものです

ベーチェット病の場合、早い時期にアフタ性の口内炎が繰り返し起こります。

潰瘍に触れると舌がかなり痛みますが、一般的にはひどい口内炎と見分けがつかないことが多いようです。

 

脳の病気

舌のしびれと脳の病気は関連性が強い上に重篤な症状の前兆になる場合が非常に多いので、特に気を付けておきたいものです。

 

脳の病気には脳梗塞・脳出血・腫瘍など様々なものがありますがこれらは神経麻痺を伴います。病巣の位置にもよりますが、手足や顔面などのこわばりなどが発生します。その中に舌のしびれがあり、ものを飲み込みにくい・しゃべりづらいなどの状況が起こったら、すぐに救急車を呼ばなければ言語障害が残ることがあります。

 

舌の病気

舌の病気はあまりなじみがありませんがこれもまた多くの種類があります。

ここではその代表的なものを解説します。

✅ 舌がん:文字通り舌のがんで、口腔内のがんでは一番罹患数が多いものです。

初期症状は白い口内炎のようなできものが舌にできます。だんだんと舌の腫れを伴い痛みも出てきます。早期発見であれば高い確率で治療が可能です。

 

✅ 扁平苔癬:小豆ほどの大きさの小さな白斑が徐々にレースのような網目状に広がります。日によっては発赤したり「びらん」になったり変化し、接触すると痛みや出血・灼熱感などがあります。

好発部位は頬の粘膜ですが、下唇や口蓋にできることもあり、舌にできる場合は左右のふちに対象にできるのが特徴です。

原因不明のため明確な有効治療はありませんが、慢性化するとがん発生の元となりやすいものです。

皮膚科や口腔外科でのビタミンA類似物質の処方で治療します。

 

✅ 白板症:必ずしもがん化するとは言い切れませんが、20%近くが前がん症状とも言われている病変で主に口腔粘膜や舌に発生し、痛みやしびれを伴う場合があります。また、外陰部にできることもある白板症は、がん化するかどうかは組織の生検により診断します。

 

舌を噛んだりカンジダ菌や汚れなどでも舌が白化しますが、それ以外で原因がわからずに舌や口腔粘膜が白化・角化するものを白板症と分類します。外科による凍結療法やレーザー照射などが行われます。

 

舌のしびれを起こす主な病気を挙げましたが、ほかにも性病や舌炎などもしびれを起こすことがあります。

外的要因以外のしびれや違和感が2週間以上続くようであれば、歯科や皮膚科・口腔外科がある大きな病院などで診察してもらうことが大切です。

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舌のしびれの治療法

 

舌のしびれに対処するにはまず原因を考えることから始めます。病気かどうか判断に迷う時には歯科口腔外科を受診しましょう。

そこで病気ではないと判明した場合の自分でできる治療法をご紹介します。

 

ストレス解消

まずはここからです。日常的なストレスも一時的に急激にかかるストレスも、結果として舌のピリピリを招くことがあります。

 

自分自身がリラックスできる方法がある場合は良いのですが、もしも見つからない時には温かいお茶などを飲みながらゆったりした気持ちで落ち着く時間を作ることが大切でしょう。運動でストレスを解消するという方は、水分補給をお忘れなく

 

唾液をよく出す

唾液が出るかどうか、実はあまり実感していない方が多いかもしれません。

ドライマウスは前述したストレスでも起きますし加齢が原因になることもあります。他にも口呼吸や薬の副作用など、原因が多いだけにことのほか当てはまる人数が増える症状です。

 

唾液が少ないことで舌がしびれる・違和感を感じることはとても多いのです

そのように多くあることであるからこそ、簡単に対処できる方法を試してみてください。

 

それが「唾液をよく出す」ということなのです。

病院などで指導される「唾液腺マッサージ」があります。耳の前やあごの内側にある唾液腺を適度な強さで指の腹でマッサージすることにより刺激します。この方法は簡単で時と場合をほとんど選ばずに行えますね。

 

他にも人工唾液のスプレーも販売されているので、唾液が少ないために舌のしびれがある方は口腔外科などで相談してみてはいかがでしょうか。

 

サプリメントを取り入れる

舌がしびれる原因でミネラルやビタミンが不足した場合を解説しました。亜鉛や鉄・ビタミンB群をサプリメントで補う方法も有効です。

飲酒や加工食品の摂取で体内の栄養バランスが崩れると味覚障害も起こりますので試してみるのも良いでしょう

 

食事の内容で改善

何事にも食事は大切です。

前述したサプリメントを摂取する方法も良いですが、日ごろから自分自身の体を気遣う意味でも食事を考え直すのにも良い機会になるでしょう。

 

鉄分不足での貧血も舌がしびれを誘発するので、レバーやホウレン草などの鉄分が豊富なものを小鉢で取り入れてみてください。

ビタミンBが豊富なアボカドや牛乳は下への刺激が少ないので、しびれや違和感が気になる時こそ食べていただきたい食品です。

 

青魚や豆類はナイアシンの不足を補えるので味覚障害などにも良いのです。

肉や炭水化物・コンビニ弁当やファーストフード。巷には簡単にお腹が満たせておいしい食べ物があふれています。しかし、偏ると栄養不足に陥ります。この豊かなご時世に栄養不足なんて、人に威張って話せることではありませんよね。

 

舌のしびれに有効な食べ物を挙げましたが、基本的にはなんでも偏りなく、まんべんなく食べて舌のしびれを解消して健康な体を手に入れましょう

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